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千代ヶ崎砲台跡 見学会(2017年10月26日)

投稿日:

三浦半島にある千代ヶ崎砲台跡の見学会に参加してきました。

千代ヶ崎砲台は三浦半島最大の砲塔砲台です。

去年、平成28年10月5日に文化財保護法に基づき史跡東京湾要塞跡(千代ヶ崎砲台跡)の管理団体に指定されました。

施設は明治25年12月6日に起工し、明治28年2月5日に竣工されました。

以下、千代ヶ崎砲台遺構配置図です。(順路に沿って見学)

東京湾口を防御する観音崎砲台の援助や、浦賀湾前面海域と久里浜に上陸した敵に対する防御が任務でした。

第一~第三砲座まで配備しており、現在、第三砲座は埋没しています。

なんでも、日清戦争で勝利した時の賠償金の一部をつぎ込んで千代ヶ崎砲台を建設したそうです。

かなり儲かったのでしょう!その後、日本は軍拡を進め日露戦争へ突入、清国は敗戦国となり滅亡へと向かいます。

それにしても、見学会に参加して、そのスケールの大きさと保存状態の良さにびっくりしました!

ガイドによると、猿島砲台跡よりも断然、千代ヶ崎砲台跡の状態がよいそうです。

最近まで自衛隊施設として利用されていたことが保存状態の良さに繋がったのかと思います。

※毎日新聞に見学会の動画が投稿されています。
千代ケ崎砲台跡 一般公開 ~首都防衛、夢のあと 横須賀~

その当時の最高技術を駆使した近代土木建築を見たり、砲台の台座やレンガ構造を眺めながら、明治に日本の歴史に触れたりすることができます。

遺構好きな方はもちろんのこと、自分のようにほとんど知識がなくとも、見るだけで十分に楽しめる場所です。

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◆開催概要

参加日:2017年10月26日(木)
場所:千代ヶ崎砲台跡
住所:横須賀市西浦賀6-17-1他
MAP:

◆応募方法

以下の横須賀市観光情報のHPにて募集。電話にて申し込みます。

この観光情報では、よこすかの様々なイベント情報が紹介されているので、チェックすることを」オススメします。
http://www.cocoyoko.net/event/nihonisanweek.html
電話で申し込むと、横須賀市からパンフレットと地図、参加要項が郵送されてきます。

 

◆見学会

砲台跡へは旧軍道の坂道を上がります。坂道の入り口には以下の案内が貼ってあります。

 

坂道を7~8分登ると砲台跡の入り口に到着します。(ここが見学会集合場所です)

  

10分ほどの説明後にスタート。

入り口正面にある堀井戸。

 

入り口にそびえる土塁。施設内を目隠しするために土塁を設けています。

 

露天塁道。塁道両脇には水路が走っています。

隋道内の諸施設において、露天空間は、凝灰質礫岩の切石による石造り、隋道内ではオランダ積み(長手段の端を七五の隣を小口で継ぐ段と長手でのばす段で交互に積み上げる)のレンガ造りになっています。

レンガの欠けや崩れがほとんどなく、本当にキレイな状態で保たれていました!

また、きっちり詰まれたレンガを見ると、明治時代の技術の高さが分かります。

入り口に使用しているレンガは、強化するために焼きすぎレンガ(普通の煉瓦より高温で十分焼き込んだ煉瓦。吸水性が低く、摩滅や衝撃に強い。)を使用しています。

 

千代ヶ崎砲台は、諸施設の機能や建築技術ともに進歩しており、そのひとつに貯水と排水システムがあります。

高台の施設のため、生活用水を確保するのは困難ですが、なんと、塁道の南北には雨水を集水・ろ過し、貯めておく貯水所があります。

また、これとは別に油を使う砲座や弾薬庫の雨水汚水は流路が分けられており、砲台の外に排水される仕組みに設計されています。

驚くべきことに、ろ過装置は今も生きていて、その水が以下の写真のとおり貯水されています。

中を覗いたら、透明度の高いきれいな水が溜まっていました!

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棲息掩蔽部(せいそくえんぺいぶ)。さまざまな物資を保管する倉庫のこと。

 

棲息掩蔽部内部。左右の小さいスリットは換気孔です。

 

棲息掩蔽部入口の窓の下のレンガに桜花の刻印がありました。(分かりにくいのですが、写真赤丸部分です)

これは、東京都葛飾区の小菅にあった東京集治監(当時の刑務所)の囚人によって製造された煉瓦を表すそうです。

 

砲側弾薬庫脇の交通路。中は真っ暗なため貸してもらった懐中電灯をつけて歩きます。

砲側弾薬庫揚弾室

いよいよ第一砲座跡へ。砲座が並んでいます。

 

側面のくぼみの内部には伝声管が通っていた丸い穴があります。(赤い丸部分)

大砲を撃つ人は地上が全く見えないので、この伝声管を通して指令を受けます。心臓部ですね!

 

砲座を見学後、地上に上がると東京湾が一望できました。やはり砲台は見晴らしのよいところに建っていますね。

千代ヶ崎砲台跡はすべて公開されている訳ではありません。砲台跡南側に位置する私有地にある観測所などの施設は非公開です。

いずれ横須賀市が買い上げて公開する予定とのことですが、時期は未定です。

観測所が公開されることで観測所から砲台への指令方法の謎が解けるといわれています。

今からワクワクしますね!

以下は私有地内にある観測所への入口と思われる施設跡です。(入れません!残念)

見学した第一砲座を上から撮影。砲座への連絡口が中央に見えます。

 

第二砲座です。石がゴロゴロしており、連絡口が塞がれています。

 

第三砲座は埋没しており、一面、野原になっていました。自衛隊がテニスコートとして使っていたそうです。

実は、今年の11/25日、11/26日に「千代ヶ崎第三砲座発掘ツアー~日本遺産復活!手掘り作業をあなたの手で~」というツアーで、第三砲座の復元作業を計画していたようですが、中止になってしまいました。

ぜひ、再チャレンジして企画してほしいですね。

 

◆まとめ

千代ヶ崎砲台跡は日本遺産に登録されました。今後、整備・活用されていくことで、地域活性化につながって、ぜひ盛り上がってほしいと思います。

下手な箱物やテーマパークなどよりずっと面白いと思いますよ。

なんといっても歴史の重みと本物の迫力があります。

見学会は不定期に開催されています。横須賀観光情報のHP でチェックしてみましょう!

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三浦半島在住の主婦のmike-nekoです。
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