2018年3月14日(水)午後7時30分~のガッテンは「便意はあるのに出ない!?便秘の新タイプ解消SP」です。

何日も便秘が続き、お腹が張ったり肌荒れしたりするのは、男女、年齢関係なく本当に苦しいものですよね。しかもネットでは「便秘」の解消法の情報が溢れているものの、決定打となる方法が見つからず困っている人も多いのではないでしょうか?

今回のガッテンでは、新タイプの便秘の特徴とその対策、新治療法について解説されました。放送後のポイントをまとめた内容をご紹介します。

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番組概要

放送日時:2018年3月14日(水)午後7時30分
再放送日時:2018年3月24日(土)午前0時10分

<出演者>
司会:
立川志の輔、小野文惠アナウンサー
ナレーター: 山寺宏一

ゲスト:
大島麻衣さん、岡田圭右さん、坂下千里子さん

便秘の新タイプ解消SP ポイントまとめ

番組の内容を要約すると・・・

  • 便秘のタイプには「困難型」と「回数減少型」がある。便秘患者のうち、2~3割はこの「困難型」に相当する。
  • 新タイプの「困難型」の場合、”食物繊維を取る””腸内環境を整える”という「回数減少型」の対策は有効ではない。
  • 直腸に便がきても出せない状態なのが「困難型」の特徴。排便をコントロールする「恥骨直腸筋」が直腸を締めっぱなしすることが原因。
  • 「困難型」の自宅でできる対策は、 1)数を数えて肛門を締めたり緩めたりする。2)排便時に前傾姿勢を取る、の2つの方法が有効。
  • 新しい治療法「バイオフィードバック」と新治療薬「ルビプロストン」とは?

具体内容について以下にご紹介します。

便秘のタイプについて

便秘のタイプには「困難型」と「回数減少型」があります。そのタイプによってその対策が全く異なってきます。

「回数減少型」

従来から言われているポピュラーな対策として、食物繊維をとる、腸内環境を整える、体操・運動、マッサージ、薬などがあります。回数減少型は、便意がなく便が大腸に留まっている状態です。

「困難型」

今回の番組で取り上げられた新しい便秘のタイプです。具体的な対策は次の章でご紹介します。便秘患者のうち、2~3割はこの「困難型」に相当します。直腸に便がおりてきて、便意があるにも関わらず、肛門まで達しない状態です。

便秘のタイプ「困難型」のメカニズムと自宅でできる対策

「困難型」のメカニズム

直腸に便がきても出せない状態なのが「困難型」の特徴です。排便をコントロールする「恥骨直腸筋」が直腸を締めっぱなしすることが原因で発生します。

本来の「恥骨直腸筋」の役割は、便意を感じた時、すぐに肛門へ漏れないように直腸を締める筋肉です。便を出すときは緩めることで排便できるしくみとなっています。

しかし、加齢や出産時の筋肉の損傷などで、このコントロールがきかず、直腸を締めっぱなしにして便秘になってしまうのです。

「困難型」の自宅でできる対策

「困難型」の自宅でできる対策として、2つの方法が紹介されました。

数を数えて肛門を締めたり緩めたりする。

数を数えて肛門をぎゅっと締めたり緩めたりすることで、「恥骨直腸筋」を緩ませる感覚をつかみます。

~具体的な方法~
1) 肛門にちからを入れて「1、2、3、4、5」と5回カウントします。
2) 意識して肛門を緩め、同様に「1、2、3、4、5」と5回カウントします。
3) 上記1)と2)を1日10回~20回繰り返します。

1ヶ月は続けて様子を見た上で判断することがポイントです。すぐに治るものではないので、きちんと継続することが大切ですね。

排便時に前傾姿勢を取る。

前傾姿勢にすることで、「恥骨直腸筋」が緩みやすくなり直腸がまっすぐになります。例えていうなら、ロダンの「考える人」のポーズです。
実際に今朝、前傾姿勢を試してみたらいつもより排便がスムーズで時間短縮できました!自分は「排便困難型」予備軍だったようです。

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「バイオフィードバック」と「ルビプロストン」について

自宅での治療法以外で、病院で行われる治療法「バイオフィードバック」や新治療薬の「ルビプロストン」で治す方法が紹介されました。

「バイオフィードバック」とは

便秘治療の先進国アメリカで開発された療法です。

圧力測定器を直腸に入れて、「便を出そうとする直腸内の圧力」と「便をとめようとする肛門付近の圧力」を測定します。患者はモニターを目で確認しながら肛門を緩める感覚を身につけることができる治療法です。アメリカでは困難型便秘の8割の患者が改善しています。

「バイオフィードバック療法」は保険適用外ですが、日本の一部の病院で受けることができます。なお、ガッテンで紹介された2人の患者さんもこの療法を受けています。

新治療薬の「ルビプロストン」とは

ルビプロストン」とは、小腸の水分泌を促し便を柔らかくすることで排出しやすくする治療薬です。「困難型」に加えて「回数減少型」の症状を持っている人に有効のようです。なお、処方薬のみで薬局での販売はありません。

ただし、副作用として気分が悪くなることがありますので、医師としっかり相談することが大切です。

その他、刺激性や浸透圧性などの主な便秘薬が紹介されました。どれも一長一短があるため、やはり医師と相談しながら注意して服用することがポイントですね。

慢性便秘症診療ガイドラインとは

日本ではこれまで便秘は病気とみなされず、医療機関を受診しても、効果的な治療がなされないことも少なくありませんでした。

そんな現状を変えるべく、消化器内科医らで組織する日本消化器病学会関連研究会「慢性便秘の診断・治療研究会」編集による、日本初となる便秘のガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン」を作成しました。

今まで、日本だけで用いられ、「ガラパゴス化」していた便秘の分類を、国際基準に合わせて変更しているそうです。これにより、薬が有効でない便秘や、食物繊維の摂取で悪化する便秘などへの適切な対応が可能になるとのことです。

<参考情報>

ガイドラインは3,024円(税込)で楽天市場から購入可能です。但し、医療専門家向けの書籍のため、かなり文章は堅く、一般の人は読みづらいようです。

以下、出版元の目次を引用しました。

出典:株式会社 南江堂

目次

第1章 定義・分類・診断基準
1.便秘の定義
2.慢性便秘(症)の分類
3.慢性便秘症の診断基準
第2章 疫学
1.有病率
2.発生のリスク
3.QOL
4.心理的異常
5.長期予後
第3章 病態生理
1.慢性便秘の病態生理学~小腸運動~
2.慢性便秘の病態生理学~大腸運動~
3.慢性便秘の病態生理学~直腸肛門運動(運動,知覚,反射)~
4.慢性便秘症を起こす基礎疾患
5.慢性便秘症への加齢による影響
6.慢性便秘症を起こす薬剤
7.アントラキノン誘導体と大腸(偽)メラノーシス・大腸運動異常
8.慢性便秘症と心理的異常の関係
第4章 診断
1.問診票
2.身体診察
3.通常検査
4.専門的機能検査
第5章 治療
前文
CQ5-01 慢性便秘症に生活習慣の改善は有効か?
CQ5-02 慢性便秘症にプロバイオティクスは有効か?
CQ5-03 慢性便秘症に膨張性下剤は有効か?
CQ5-04 慢性便秘症に浸透圧性下剤は有効か?
CQ5-05 慢性便秘症に刺激性下剤は有効か?
CQ5-06 慢性便秘症に上皮機能変容薬は有効か?
CQ5-07 慢性便秘症に消化管運動賦活薬は有効か?
CQ5-08 慢性便秘症に漢方薬は有効か?
CQ5-09 慢性便秘症に浣腸,坐剤,摘便,逆行性洗腸法は有効か?
CQ5-10 慢性便秘症にバイオフィードバック療法は有効か?
CQ5-11 慢性便秘症に精神・心理療法は有効か?
CQ5-12 慢性便秘症に順行性洗腸法(antegrade continence enema:ACE)は有効か?
CQ5-13 大腸通過遅延型便秘に大腸切除術は有効か?
CQ5-14 便排出障害に外科的治療は有効か?

まとめ

これだけ便秘に悩まされている人が多いのに、今まで日本には治療ガイドラインが無かったのが意外に思いました!。

また、環境や体調が変わったときにすぐに現れる便秘は、病気のサインにもなります。これをきっかけに、ぜひ、新しい治療法をもっと受けやすくしてもらうことに期待したいですね!

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